和歌山工業高専(和歌山県御坊市)と東海大学(神奈川県伊勢原市)、大阪河崎リハビリテーション大学(大阪府貝塚市)の研究者らのグループは1日、和歌山県みなべ町役場で記者会見を開き、「梅干しには新型コロナウイルスの増殖を抑える効果がある」とする研究成果を発表した。
ウイルスの増殖が大幅に抑えられる
グループは2020年10月、町から委託を受けて研究を開始。サル由来の細胞で▽梅干しの果肉から抽出した成分を混ぜたウイルスをふりかける▽ウイルスだけをふりかける――の2パターンを作り、細胞内でのウイルスの増殖を比較した。
世界で感染が広がり始めた当時のウイルスと、3種類の変異株のそれぞれで同様の実験を行った結果、いずれも果肉の成分を混ぜた細胞の方が、ウイルスの増殖が大幅に抑えられることを確認したという。
世界で感染が広がり始めた当時のウイルスと、3種類の変異株のそれぞれで同様の実験を行った結果、いずれも果肉の成分を混ぜた細胞の方が、ウイルスの増殖が大幅に抑えられることを確認したという。
みなべ町の小谷芳正町長は研究成果について「梅産地として、より多くの人にアピールしていきたい」と話している。